このたび、初の著書を出すことになりました。
読んでもらいたい人、内容の一部、ちょっと裏話などをご紹介します。
口図鑑とは?生き物の面白い・すごいを取りかかりやすく
さてこちらがその本です。
がインプレスより2021年4月22日に出ることになりました。
いきもの口図鑑を読んで欲しい人
小学生中学年〜生き物初心者の大人に向けて書きました。
漢字はすべてルビを振っています。
とはいえ、イラストが多くマニアックな情報も入れ込んでいます。何なら日本語がわからなくても・逆に生物オタクでも楽しめるはずです。
後述しますが、自由研究にもおすすめの1冊です。
読んで面白いだけでなく、どうやって調べるかわかるようにしています。
身近にみられる生き物も数多く入れました。
いきもの口図鑑は長谷川眞理子先生監修!
口図鑑は、国立大学法人 総合研究大学院大学 学長の長谷川眞理子先生に監修していただきました。
生物学の道に進んで、長谷川先生を知らない人は少ないのではないでしょうか。
「生き物をめぐる4つの『なぜ』」は生き物屋さん必読書だと思います。
知らない方ももちろんいると思いますが、ともかく
大学教授の経歴のほか、国家公安委員会委員をされていたり、人知を超える(それとも私の知が狭いのか…?)経歴をお持ちのすごい先生に監修してもらってますよ、ということです。
個人的にも、高校生か大学1年くらいから知っている先生と一緒にお仕事できて感無量ですー。
口図鑑は「ざんねんないきもの事典」とは何が違うのか
5年くらい前に、「ざんねんないきもの事典」という本が流行りましたね。
似たような本なんでしょ!と思った方、
いやーそれが、違うんですね〜。
口図鑑で、自分で調べる力をつけられる(自由研究も!)
読んで、ただ面白かった・楽しかっただけではない本にしたかったのです。
子どもたちが、本で見た生き物を「もっと知りたい、自分の目で見てみたい」と思うことがあるはずです。それに答えるべく、その後の道しるべとなるページを入れました。
また、ほかにも面白い生き物がいても、あえて家の近くに住む生き物・動物園で見られる生き物・スーパーで買える生き物を選んだものもあります。
自分がどうして生き物を面白いと思ったのか、いままでずっと好きだったのかを考えました。それを知って欲しかった。だから、生き物の楽しさを自分で体験できるつくりにしました。
生き物の口だけに絞ったから、詳しく知れる・比べられる
口ってどうやってできたか知っていますか?
アゴがない生き物がいること、知っていますか?
似ている口、全然違う口。
それには理由があります。
内容を生き物の「口」だけに絞ったので、詳しい知識を得たり、いろいろな生き物と比べることができるのです。
もちろん、すべての生き物の口は、自分自身の口とも比べることができます。
鏡を用意して、本を読んでみてください。
口図鑑の裏話…
ここからは、ちょっと脇に逸れて、出版裏話です。
初めての出版で、いろいろなことがあり、いろいろなことを知りました。
口図鑑のイラストはカナダで描いた
口図鑑の企画がでたときは日本にいました。
文献調査もイラストのラフ制作も、ほとんど日本で行いました。
が、2/5にカナダに旅立ち、イラストの清書はほぼ全てカナダで制作しました。
もちろんパソコンや液タブ等のお仕事道具も持参です。
海外でもこういった仕事ができる世の中なんですね〜。
尚、こうして海外にいるため、読者の皆様より本が届くのが遅いという謎現象が発生します。
口図鑑を通して、出版の流れを知った
当然と言えば当然かもしれませんが、本がどうやってできるのか全然知らなかったんですよね。
「ゲラができました」と言われて、「ゲラ」がわからなくてググりました。
ほかにも「第1校」「校了」のような出版ならではの単語がでてきたり、仕事の速度を知ったりしました。
まあそんなこんなで、
全52種類の生き物たちを紹介した本ができましたので、
ぜひ手に取ってみてください〜!