こんにちは。
北海道旭川でホームページ制作やMEO対策を中心にWebマーケティングを行っている、岩間創作室です。
「ホームページはあった方がいい」とはよく耳にするけれど、それが具体的にどのような効果をもたらすのか、そしてマーケティング全体の中でどんな役割を果たしているのかを明確に理解されている方はまだ多くはないのでは。
本記事では、ホームページが果たすべき本来の役割と、他の施策との関係性について、地域性も交えながらわかりやすく解説します。
マーケティング施策とは何か?
まず、マーケティングの定義は広義・狭義様々にありますが、ここでは「売れる仕組みをつくること」としておきます。そのために行う施策には以下のようなものがあります。
- ブランディング
- コンセプト設計
- 外観・商品等のデザイン
- サービス内容
- SNS
- X
- facebook など
- MEO(Googleマップ上の情報最適化)
- SEO(検索順位の最適化)
これらの施策の多くは「初めてのお客様との接点をつくる」ことが目的です。しかし接点を作っただけでは購買には至りません。その後の「検討段階」で信頼され、選ばれるための材料が必要です。そこで重要になるのが、ホームページなのです。
ホームページの役割:情報のハブであり信頼を得る場
ホームページは、マーケティング施策で得た“見込み客”を、実際の問い合わせや購入に導くための「信頼構築の場」として機能します。
特に価格帯が高額な商品はすぐに購買を決めることができないため、顧客は詳しい情報を求めてホームページを訪れます。今日のランチは何気なく見つけた情報で決められますが、車や家を即決はできないですよね?そこまで高額でなくとも、5,000円を超えると情報や考える時間がほしくなるのではないでしょうか。
- SNSで商品を知った
→ 興味を持った人が詳細を知りたくてホームページへ - Googleマップで店舗を見つけた
→ 店舗の雰囲気や料金、営業時間をホームページで確認 - ポストに入っていたチラシを見た
→ 店名検索(SEO)からホームページにアクセスして情報を比較
私が拠点としている旭川のような地方都市では、直接の紹介やクチコミ・地域新聞等も大きな流入源ですが、その後に「どんな会社なのか」を確認するために、多くの人がホームページを訪れます。
つまり、ホームページは“見込み客を最終的に納得させる場”であり、「なぜここを選ぶべきなのか?」という問いに答える必要があるのです。
ホームページが不要な場合も──ただし注意が必要
「本当にホームページって必要なの?」という声はしばしば聞きます。
実際、以下のようなケースでは、ホームページがなくても一定の成果を出している企業も存在します。
- 口コミや紹介だけで十分な顧客が得られている
- 特定の取引先との取引が安定しており、新規営業の必要がない
- SNSだけで完結するような軽いサービス提供
- 期間限定・単発の事業で、情報提供の必要性が少ない
このような状況では、確かにすぐにホームページを持たなくても、短期的には問題ないかもしれません。
ただし注意すべき「依存」のリスク
とはいえ、こうしたケースでは1つのチャネルへの依存が強くなるリスクもはらんでいます。
- 取引先の数が少なく、1社でも打ち切りとなると売上が大幅に下がる
- 集客している媒体のサービス中止やアルゴリズム変更で集客できなくなる
代替の集客チャネルや情報発信手段がない状態では、事業の継続性が大きく損なわれる可能性があります。
ホームページは「土台」であり「保険」でもある
ホームページは、すぐに集客効果が出るものではないかもしれませんが、以下のような中長期的な役割があります。
- 営業資料を提供する
- 検索経由で新規の顧客と出会える
- 万一のときに、新たな取引先を探す足掛かりになる
つまりホームページは、「今困っていないから不要」ではなく、いざというときの備えやビジネスの信用基盤として機能するものでもあります。
ホームページは広告と異なり、 対策を始めるとすぐに効果を発揮するというよりも、対策を続けることで徐々に力が大きくなる媒体です。早めに始めることで効果を発揮するため、何らかのリスク要因がある場合はすぐにでも、簡易的なホームページだけでも持っておいた方がよいと考えられます。
ホームページが担う具体的な役割
信頼感の醸成
ホームページがないと、「このお店はやっているのかな?」と思わせてしまいますし、安っぽいデザインや古い情報では、信頼性が損なわれます。
比較検討の材料提供
上にも書いた通り、特に高価格帯商品はすぐに購入を決定できず、顧客は情報を必要とします。他社との違いや、選ばれる理由をきちんと掲載し、事例やお客様の声などの検討材料になるコンテンツを充実させることで、選んでもらいやすくします。
toBの事業の場合、取引先候補を最初に選定するのは社員のことがよくあるでしょう。上司に見せたり稟議に上げる際に何の情報もないのでは困るため、問い合わせ以前にWeb上の情報を頼りにすることは十分に考えられます。
良いホームページがもたらす効果
- 問い合わせや来店数が増える
- 商品やサービスの価値が伝わりやすくなり、価格競争からの脱却ができる
- 営業トークを補足する役割になり、営業の効率も改善する
- 採用活動でも求職者に良い印象を与えやすくなる
旭川のように人のつながりが強い地域でも、紹介を受けた人が「どんな会社かな?」と必ず確認するのがホームページです。紹介やクチコミを無駄にしないためにも、内容と見た目の品質が求められます。
全国基準で対応すべきポイント
地方の企業であっても、ホームページは全国の人が見る可能性がありますし、地元の人もほぼ全員がスマホを持っています。特に以下の点は、ローカルであっても全国水準で整えておく必要があります。
- スマホ対応(レスポンシブ対応)
スマートフォンでの閲覧に最適化されていないサイトは、文字が小さく読みづらい、操作がしにくいなどの問題があり、ユーザーの離脱を招きます。
また、Googleの検索システムもスマホ対応したモバイルフレンドリーなサイトを評価する傾向があり、対応していないサイトは検索順位が下がる可能性があります。 - ページ表示速度
表示速度が落ちると、ページを見るのをやめてしまう割合が高くなります。表示速度が1秒から3秒に伸びると、直帰率(最初の1ページしか閲覧せずに離脱してしまう)が32%、1秒から5秒に伸びると90%も増えてしまうというデータがあります。
ご自身のホームページの表示速度が遅いと感じたら、画像を圧縮するなどの方法をとってみてください。 - SSL化対応
Chromeなどのブラウザの上に「」という表示を見たことがありませんか? 警告表示があることで 顧客が不安を感じ、ホームページ閲覧を止めてしまう可能性が出ます。また最悪の場合ホームページ自体が表示されないこともあるので非常に重要な対策です。対策はサーバー側でできるのでサーバーを触れる人は確認してみましょう。サーバーを他社に管理してもらっている場合は、すぐに問い合わせてみて下さい。
まとめ:ホームページはマーケティングの要
どれだけ広告を打っても、SNSを更新しても、その先に「信頼されるホームページ」がなければ、お客様は離れてしまいます。
ホームページは、マーケティングのすべての施策がつながる“ハブ”であり、“判断の場”です。旭川でホームページ制作を検討するなら、「マーケティングの中でどんな役割を果たすべきか?」をしっかり考えて設計することが、効果を最大化する第一歩です。